デザイナーに修正指示をするときに意識するとよいこと

スタッフブログ

デザイナーの笠井です。

デザイナーと仕事をすることのあるみなさま
デザイナーに修正指示などをするとき、どう伝えようか悩んだこと
ありませんか?

出来上がったデザインを見て、
なんか変な気がするんだよな…
ちょっと思ってたのと違うんだけどどう言ったらいいんだろう
どうしたら良くなるのかはわからないけど直してほしい
などなど思うことがあると思います。

毎回顔を合わせて、お互い資料を見ながら話しながらの打合せができれば意思の疎通もとりやすいですが、
なかなかそんな機会をすべての段階において確保するのは難しく
最初の打合せの後は、メールやslackなど、テキストベースでのやりとりになることが多くなると思います。

その場合、出来るだけ間違って伝わらないように工夫が必要です。

いままでデザインのお仕事をしてきて、
私なりに考えた、デザイン修正指示の際に気を付けることの最大のポイントを
今回お伝えします。

デザイナーへの指示にかかせないこと

一言で言うとずばり

「目的を伝える」

です!

例えば

チラシなどで、思った部分が目立っていなかった場合、お客様から
「この文字を赤くしてほしい」という指示をいただくことがあります。

「赤くしてほしい」は方法です。

そうしてほしい目的は「目立たせたいから」です。

この「目的」をきちんと伝えるということが大切です。

「赤くしてほしい」という一言だけをいただいて、その通りに修正することは可能なのですが、
なぜ赤くしてほしいと思ったのかをこちらに伝えてもらっていない場合、
元々のデザインによっては、修正した結果先方の「目立たせたい」という目的は達成されないことがあります。

少し極端な例を出しました。
例えばこのようにまわりの文字も同系統の色のデザインだった場合、指定の部分だけ赤くしたところでそこまで目立たないですね。

ですのでもし具体的に思いついたことがあり、その方法を伝える場合、
「目立たせたいから」などの目的も合わせて伝えていただけると、
「目立たせたいのであれば大きくする、もしくは周りのモノと距離をとったり目立つあしらいを入れるなどどうでしょう?」
という、全体のバランスをみての提案をすることが可能になります。

また、デザインにこの背景を入れてほしい、という指示もあります。
この場合の目的は「デザイン全体が寂しい感じを解消したい」であることが多いです。
実際にいただいたものをいれてしまうと、若干文字が見づらくなる、というケースもあります。

指示の目的を伝えてもらってさえいれば、「背景に何か入れるより、まわりにあしらいを増やしてみましょう」という提案もできます。

具体的な指示は必ずしも必要ではない

具体的な指示を出さないとデザイナーも困るんじゃないか…
などのお気遣いもあって、なんとか方法を考えてくださるケースもあると思います。
しかし、
クライアントの目的を実現するためのベストな方法を見つけることがデザイナーの仕事です。
デザインに関するアプローチの方法もたくさん知っていますし、いろいろ試しながら希望にそえるように試行錯誤をするのはプロとしての務め。
例えば指示通りのものも作りつつ、別案も提出してみたり、なんとかいい落としどころを探すこともできるはずです。
思いついたことは目的と合わせて伝えていただきつつ、ある程度信頼してお任せしていただけると嬉しいです。

具体的な指示は難しくて当たり前

ここまで読んで、

「つまりデザイナーではないひとは余計なことをいわないでほしい!ってこと?」

と思われた方もいるかもしませんが、決してそんなことはありません。
思いついたことはできるだけ伝えていただけるとありがたいです。
しかしそれが最善の方法かどうかは、デザイナーの方で実際に作業してみての判断に任せていただけるとありがたいです。

実は、デザイナーであっても、ぱっとみただけで「ここを直せば全体がよくなって一件落着」みたいな指示を、全員ができるとは限りません。
もちろん専門外の方よりはうまく指示できるとは思いますが、自分で作業するのとはまた違った難しさがあります。
私も別のデザイナーにデザインを依頼をする際は、上手く指示できることもあれば、なかなか思った通りにならないこともあります。
ひとに具体的に指示してデザインを修正してもらう、ということは専門の人間であっても簡単ではないということです。

デザイナーへの指示にあるといいこと+α

「目的を伝える」以外にもあったらよいなというポイントを書き出しておきます。

第一印象はどう感じたかを忘れないでおく

最初に感じた印象は大切です。
ずっとみていると、最初気になっていたことが、目が慣れてしまって気にならなくなることも。
しかしぱっと見て感じたことが根本的な問題をみつけるきっかけだったりもします。
忘れずにおいて、出来るだけ伝えるようにしましょう。

気になる部分は言葉を濁さず伝える

遠慮なしに、ストレートに指摘をする方もいらっしゃいますが、
気を遣って遠回しに言葉を選んで言おうとする方もいらっしゃいます。
そういった方々のお気遣いは大変ありがたいのですが、
遠回しになればなるほど、伝わりにくさも大きくなります。
罵倒されたいわけではないですが、そこまで気を遣わなくても大丈夫です!

逆にこういう指示の仕方は困る

「なんかみんながびっくりするようなデザインに変更して!」
このセリフを、夜10時に聞かされた時は一瞬頭が真っ白になりました。
提出は翌日朝イチです。
こういった指示の仕方は本当に頭を抱えてしまいます。

・すごいおしゃれなやつ
・なんかかわいいの
・見たことないようなやつ
・売れそうなやつ
・わかんないんでおまかせします!

言わんとしてることはわかるのですが、この言葉だけで他にまったく参考になるものもないと
デザイナーとしてはお手上げ状態になります。
その後にこちらからヒアリングを出来る機会をいただけたらよいのですが、その言葉だけ言い残されて
あとはよくわからないからお任せ、のようなケースになると難航します。

もちろんあまり具体的なイメージは持たれていない場合もあると思います。
そして「なんかすごいやつつくってほしい!」という想いも大切です。
それを実現するためには、どういう方向性の「すごいもの」なのか、
こちらからのヒアリングのお時間と、それなりの制作時間が必要になるということを
ご理解いただけるとありがたいです。

漠然とした指示で良いケースも

何度も一緒に仕事をしてお互いの理解が高まると、
多くを言わずとも通じるようになると思います。

以前の会社で、頻繁にお仕事をいただいていた担当者の方からは
「A案はこちらの言う感じで、B案は笠井さんにお任せするので好きなように作ってみてください」
というご依頼がくることが多くありました。
こういった「おまかせします」は、プレッシャーもありますが大変光栄なことです。
結果的にお任せで!といわれて作った案が選ばれたりすると嬉しくなります。

ただ仕事をこなしていくだけでなく、普段のコミュニケーションの中でお互いを知り
強い信頼関係を築いていくことも大事なことですね。

まとめ

いかがでしょうか。
デザイナーへの修正指示のポイント、つかんでいただけたでしょうか。
これを読まれているデザイナーの方も、
お客様に対するヒアリングのポイントをつかめたのではないかと思います。
些細なことですが、意思疎通の仕方次第でデザインのクオリティも変わっていきます。

デザイナーに関わらず
伝え方、伝わりやすいポイントを意識して、コミュニケーションをとっていけたらよいですね!