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木製の鯉のぼりをデザインする話

皆さんこんにちは、デザイナーの宮脇です。

今回は、弊社のブランド、prefer MOKUの木製鯉のぼり konoriがどうやってつくられたかを紹介したいと思います。
私が初めて商品デザインを担当したものなので、思い出深いですね。
最後に商品ページのリンクを載せていますので、この記事を読んで気になった方はチェックしてみてください!

1.全体サイズや仕様の打ち合わせ

初めに、商品の全体サイズやデザインイメージ、絶対に入れたいモチーフなどを決めていきます。大幅な変更がないように、商品開発メンバーとしっかりを話し合います。konoriは全体の高さが30cm、卓上に飾りやすい小さめに設定。デザインイメージはデフォルメされた可愛らしい印象に。また、鯉の数は5匹、弊社オリジナルの鯉のぼりが宇宙をコンセプトにしていることから、宇宙を連想させるモチーフを入れたいと決まりました。

2.ラフの制作


打ち合わせで決まった内容を入れつつ、ラフを制作していきます。私は手描きの方が描きやすいので、手描きでラフを制作しました。これは制作しやすいやり方でいいと思います。いくつか案を出し、話し合ってデザインを決めていきます。ここで組立ての仕組みなども提案します。細かな調整は後ほどメーカーさんとするので、大体の希望を決めるといった感じです。端午の節句に関係する兜、龍、虎も入れたいと希望が出たので、追加でデザインします。その他のデザインが決まっていれば、そちらに合わせてデザインします。

3.Illustratorで書き起こし


ラフでデザインが決まったら、Illustratorで書き起こしていきます。この時に実際のサイズも決めていきます。制作するものが小さければ、実寸大で制作するのがいいと思います。形は子供も触る事も想定して角がないように設計しました。また、ポールに挿さなくても飾れるようにパーツに少し厚みを出しています。色はデザインが可愛らしいので薄めの優しい色で統一しました。全体のサイズを調整して、メーカーさんに指示書を送り、サンプルを待ちます。サイズを決めるのが難しければ、紙に印刷してみてもいいかもしれません。立体感は出せませんが、パーツの大きさ等データより分かりやすいです。指示書はメーカーさんの指定のデータにしてから提出します。

4.サンプル確認

サンプルが届いたら、形状や色など希望通りか、細かく確認していきます。黄色が思ったより蛍光色すぎた、色が薄すぎて木の色に負けている等、気になる部分はメーカーさんに伝えます。納期と相談し、修正出来る部分は対応してもらいます。再度サンプルが届き、気になる部分がなければ、発注を掛けて完成を待ちます。

まとめ


実はkonoriをデザインしたのは入社して日が浅い時だったので、とても時間が掛かったのを覚えています。商品開発自体、経験したことがなかったので苦戦した部分も沢山あります。こうして文章にしてみれば、あっという間に感じますね。

「飾る時も楽しめる」「自分好みの飾り方ができる」「コンパクトに収納できる」を叶えてくれる素敵なデザインが出来たと思います。また、翌年に疫病退散を願って妖怪のアマビエを追加したのですが、デフォルメして描くのが難しかったですね。シンプルにしつつ、アマビエだと見える様に特徴を残さないといけないので、画像や伝えられている話を何回も見ました。上手く表現できていれば嬉しいです。

購入ページはこちらから!

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