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【写真の基礎】集合写真を上手く撮影するポイント

最近ダークチョコレートにハマっています、シネマトグラファーの田中です!

突然ですが!30人の集合写真を撮影してください!
っていきなり言われると「どうしよう!?」ってなりますよね。私もなります。
でも、落ち着いて!ポイントさえ押さえれば誰でもイイ感じに撮影できます!
そこで今回は、「集合写真を上手く撮影するポイント」についてお話しします。

撮影場所と立ち位置の決定

「よ~し!皆さん集まってくださ~~~い!」
っていきなり何も決めずにスタートするのは危険です!!!
大人数の集合写真を撮影するときは事前準備がとっても大事です。
集合写真の撮影前に”撮影場所”と”立ち位置”を決めましょう!

撮影場所を仮で決めたらスタンドインしてみましょう。
空間に1人入るだけでもおおよその画角が見えてきます!
撮影時に「思ったより人が近かった!」なんてことも回避できるので、事前のテストで三脚をセットしておくことがおススメです。

場所決めで最も重要なのが”写真に写る人数”
イイ感じの撮影スポットを発見しても、全員が写真に入れないと意味がないです。
次はそこから横並びになる人数分、センターを基準に左右に1人分横移動してみましょう。
今回は例として30人の集合写真とします。2列と3列の場合で見てみましょう。

15人だと少しはみ出てしまいます…。画角をまだ引くことができる場合は引いて対応しても良いですが、この場合10人×3列の方がバランスがいいと思います!
何列かに分かれる場合は、撮影時に最後列の顔が見えるよう前列にはしゃがむ指示を忘れないようにしましょう。
※服装によっては座れない場合もあるので事前にどのような方が写るのか把握しておくとスムーズです。
(特に女性のスカートには要注意です!!!)

撮影開始

立ち位置は大きな声で伝える

撮影される側はどこに立てばいいのか分かりません!なので、カメラマンが立ち位置を指示します。
メインとなる人物を中心になるべく身長が同じくらいの人をまとめるとバランスが良くなります。

また、人数が集まると声が通りにくくなるので大きな声で指示するのはとっても大事です。
恥ずかしい事なんてない!大きな声で堂々と!

テスト撮影を行う

並ぶことが出来たら1度テスト撮影をします。
1枚撮影した写真を見て下記の項目をチェックします。(ここはスピード命です!!!)

・後ろまでフォーカスが合っているか(パンフォーカス)
→F値は大きめにして後ろまでしっかりピントを合わせましょう。

・顔が重なって隠れていないか

・隣の隙間は空きすぎていないか(隙間が多いとスカスカに見えちゃいます。)

・後列の人は後ろにさがりすぎていないか(これ私も忘れがちです…)
→後ろに下がりすぎると顔が小さくなりすぎてバランスが悪いです。なるべく前の人に近づくよう指示しましょう。

シャッターは連写で複数枚撮影する

連写のシャッター音が鳴り響いてよくお客様に「そんなに撮るの!?」って言われることがあります(笑)
目つぶりやいい笑顔のタイミングは人ぞれぞれなので枚数を多く撮影することでその人の良い瞬間を逃さないことが目的です。

また、先ほどのパンフォーカスで「前列にピント」「後列にピント」と分けて撮影し
最終的に2枚を合成することで確実にピントのあった写真を作ることもできます!

1度で終わらず複数回撮影

連写といえど1回ではいい顔が撮影できないときがあります。1度撮影した後にざっと表情を確認してみましょう。(ここもスピード命です!!!)
もし目つぶりやよそ見をしている人がいたらもう一度撮影です。
「もう1枚撮りまーす」だけじゃなく笑顔が出るような一言が言えると最高ですね!!!
(私も知りたいっ!!!)

撮影後の編集

大人数のいい表情を1枚に収めることはとっても難しいです…。
「この写真はみんな良いけど〇〇さんだけが目をつぶっている…」なんて悲しいことはよくあります。
しかし!複数枚撮影したのでその人のいい表情はどこかにあるはずです!
ベースとなる画像にいい表情の写真の顔を切り取って合成をしちゃいましょう。
撮影時に三脚で画角を固定しているので、大きく人が動いていない限りは簡単に合成ができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
いざ撮影となると焦りがちな集合写真ですが、慌てないことが一番大事です!
事前準備と重要なポイントさえ押さえれば失敗する事なんて無いです。(きっと)

また、集合写真はたくさんの人の注目を自分に集めるので緊張してつい声が小さくなっちゃいます。
なので日ごろから声は大きい方がいざという時にちょうどいいのでは?と思いました。(個人的に)
大きい声を出した後は水分補給をしっかりしましょう!

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