prefer MOKUの新商品羽子板-harune-をデザインする話

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皆さんこんにちは、デザイナーの宮脇です。
もうすぐお正月ですね。お正月といえば、女の子のお子様がいるご家庭では羽子板を飾ることもありますよね。
というわけで、prefer MOKUの新商品、「羽子板 harune」がどうやって作られたかを話していきたいと思います。

そもそもなぜ、全て木で作られている羽子板を製作したかというと、インテリアに馴染むシンプルかつ可愛い羽子板が作りたかったからです。可愛らしいものは多いですが、シンプルなデザインは少ないと感じたので、デザインコンセプトにしています。また自由にパーツを付け替えて飾れるのも木製品の強みだと思います。ほこりなどから本体を守ってくれる、アクリルケースに入れて飾れるようにもしたいので、そちらの設計もしていきます。

羽子板のデザイン

飾りやすさや片付けやすさを考慮してコンパクトなのがいいのですが、小さすぎると存在感がなくなってしまったり、木での制作が難しくなっていくことから、ほどほどにコンパクトを目指します。羽子板の形のみだと少し寂しい気がしたので、手持ち部分にワンポイントとしてリボンを追加しました。こちらはレーザー刻印で表現していただけるように指示しています。羽子板の手持ち部分の幅や、上部分のカーブ具合が決まったら、段ボールで大きさ見本を制作します。

パーツのデザイン



初めに話したようにパーツのデザインは、インテリアに馴染むシンプルかつ可愛い雰囲気を目指していきます。会議で何のパーツを作るかの案だしをし、デザインコンセプトに沿って描いて行きます。1つのデザインでも色や木を組み合わせると、見た目の雰囲気が変わるので2、3パターン考えていきます。羽子板は女の子の無病息災の願いを込めて飾られるので、お正月モチーフのパーツと女の子らしい可愛いパーツをデザインしました。


パーツデザインができたら実寸サイズで紙に印刷した後、切り取って先ほど作った羽子板にテープなどで仮貼り付けをし、バランスを見ていきます。会議で商品にするパーツを絞り込みます。大き目のパーツが3個、小さ目のパーツが10個に決まりました。

デザインはこちらのパーツに決まりました。パーツが決まったら磁石の位置を決めていきます。羽子板に付けたときにパーツ同士が接触しないように気を付けます。また木製品なので、オプションで名入れを出来る様にしたいと会議で決まったため、名入れパーツも作っていきます。お子様の名前を入れられ特別感が出るため、名入れができる商品は人気です。元々は羽子板に貼り付けるようだった羽根パーツのデザインを調整し、名入れが出来る様にしていきます。名入れパーツは最大文字数や文字のサイズを決めてから、羽子板とのバランスを見ながら制作します。

台・ケースの設計

羽子板やパーツのサイズが決まれば、羽子板を立て掛ける台やアクリルケースのサイズを決めていきます。こちらは他の商品とも共有するので、その事も気にしながらデザインしてきます。

①羽子板を立て掛ける台

羽子板を支えておけるように設計しなければなりませんが、あまり存在感を出すと野暮ったくなってしまうので、気を付けてデザインしていきます。こちらも羽子板と同じようにデータ上で設計して、段ボールで試作してみます。重さは参考になりませんが、サイズ感や見た目のイメージがしやすいので大事な作業です。

②アクリルケース

中に入れる物のサイズが決まれば、一番外側になるアクリルケースを設計していきます。羽子板に対してギリギリのサイズにならないように考えます。理由は、飾ったときに空間が少しある方がおしゃれに見えるのと、アクリルを被せやすくするためです。ケースの台は自社で販売しているケースを参考に細かい部分を決めていきます。

サンプル確認

設計図をメーカーに送り、サンプルの制作を依頼します。サンプルが届いたら、サイズや色味など細かく確認します。今回は羽子板を立て掛ける台の調整をしました。こちらから出しだ設計では羽子板を立て掛けたときに不安定になってしまったので、メーカーさんと打ち合わせをして調整します。調整済の再サンプルを確認して、商品を発注いたします。

まとめ

今回デザインしていく中で意識した点は、
・可愛いけど可愛すぎないシンプルなパーツ
・塗りで色分けをしない、木の色を活かしたデザイン
です。インテリアに馴染むシンプルかつ可愛いデザインを目指して制作したので、この2点を主に意識しました。

パーツデザインは、最低限の表現で分かりやすく描くのは難しかったです。シルエットで分かるものはいいのですが、鞠などの丸だけの形や、普段はあまり描かない正月関連のだるまや狛犬などのパーツも難しく感じました。会議で出した時には「何も言わなくても分かってもらえるかな?」と少しドキドキしましたね。また可愛らしくもしないといけないので、そこも苦戦しました。目があるものは少しバランスを間違うと怖くなってしまう可能性があるので、気を付けています。自分でデザインしていると客観的に見るのが難しいので、今後の課題ですね。

色分けに関しては、黒や濃い色を使いたくはないけど他パーツと同化しすぎない配色が難しかったです。こればっかりは木の個体差で色が変わってしまうのでどうしようもないのですが、現在ある別の商品を参考にして決めました。


シンプルで、自由にパーツの付け替えができる可愛らしい羽子板が出来上がったと思います。気になった方は是非、商品ページを覗いてみてください!
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