スタッフブログ・撮影

Lightroomのフリンジ軽減機能を使って写真を綺麗にしたい

皆様こんにちは、デザイナーの宮脇です。
今年は遅めの梅雨明けでしたね。雨ばっかで気が滅入っていたので梅雨明けが嬉しいのですが、とても暑いですね。エアコンなしではとても生活できないくらいには暑いです。電気代を見るのが怖いですね……。暑いのが苦手なので早く涼しくなってほしいです。

さて今回は、Lightroomの「フリンジ軽減」について話していこうと思います。特に外で撮影したときに写り込んでる、地味に厄介なあいつですね。最近、写真の現像をする機会が増え、この機能が役に立ったのでご紹介します。

フリンジ軽減とは?

フリンジ軽減の説明の前に、そもそもフリンジとは何かを説明します。
フリンジとは「パープルフリンジ」や「カラーフリンジ」と呼ばれています。撮影したときに、明暗差の激しい箇所の暗部のエッジが紫やピンクっぽい色味になってしまう現象です。また、緑やオレンジといった色味になることもあります。天気のいい日に外で撮影をすると、この現象が起こることが多いです。日本では主にパープルフリンジと呼ばれ、英語でcolor fringingと総称されます。どちらも同じ意味なのですが、紫以外にもフリンジが発生するため、この記事ではカラーフリンジと記載します。

フリンジ軽減とは、その名の通りカラーフリンジを軽減してくれる機能です。撮影の際に発生した、カラーフリンジを現像の時に軽減したり、消すことができます。撮影の際にレンズの絞りを絞れば、軽減する場合もありますが、確実になくすことは出来ないので、カラーフリンジが発生した場合はこちらの機能で軽減させます。

フリンジ軽減を使ってみる

まずは、カラーフリンジができてしまった写真を用意します。今回使用した写真は、昨年のロケで個人的に撮影したものになります。自社の五月人形、EVOLVEのISSENシリーズ「烈」です。天気がいい日に撮影をしたので、カラーフリンジができてしまっています。

やり方その①スポイトで選択

それでは早速、フリンジ軽減を使ってみましょう。まずはレンズ補正を開き、手動にします。するとゆがみの下にフリンジ軽減があるので、スポイトマークをクリックしてください。

カラーフリンジが発生している部分を拡大し、スポイトで選択します。するとLightroomが自動で処理をしてくれます。スライダーを動かして細かく設定しなくていいので簡単ですし、カラーフリンジが綺麗に消えてくれます。同じ色であれば、他の場所にできたカラーフリンジも軽減してくれます。

実際にフリンジ軽減をする前とした後で比べてみました。特に目立っていた兜の中央部分の紫色が綺麗に消えていますね。他にできていたカラーフリンジも消えています。細かい所ですが、処理をするととても綺麗になります。

やり方その②段階フィルター、円形フィルター、補正ブラシで軽減

この写真はスポイト選択の方法で綺麗に処理をしてくれましたが、被写体の中にカラーフリンジと似たような色がある写真は、そちらにも影響してしまう場合があります。そんな時は、段階フィルター、円形フィルター、補正ブラシを使用してみましょう。今回はカラーフリンジが目立っている箇所が多かったので補正ブラシを使用してみました。補正ブラシはヒストグラムの右下にあります。段階フィルター、円形フィルターはそれぞれ、補正ブラシの左側にある、長方形と丸のアイコンになります。

補正ブラシを使用するときは、「選択したマスクオーバーレイを表示」にチェックを入れると、下の画像の様にどこを選択したかが赤色で表示されるため、分かりやすくなります。ぼかしや流量など、ブラシの設定は写真に合わせて変わると思うので試して設定してください。ブラシサイズは写真の色味を邪魔しないように、カラーフリンジが発生している部分が隠れるくらいのなるべく小さめがいいと思います。気になる箇所をブラシで選択したら、フリンジ軽減のスライダーをプラス側に動かせばカラーフリンジが軽減されます。マイナス側に動かすとカラーフリンジが強調されるので注意してください。段階フィルターや円形フィルターも同じやり方なので、写真の状況に合わせて使い分けてください。

こちらも写真を比べてみました。スポイトの時と比べて色相等を細かく設定をしているわけではないので、カラーフリンジが多少残ってしまうかもしれませんが、目立たなくなります。まだ気になると感じた方は、写真に影響しない範囲で彩度等を調整してみるといいかもしれません。

機能を使いこなして写真をもっときれいに

今回の機能は、得意げに話していますが、実は会社の上司の方から教えて頂いた機能です。ただこういう機能があるよと教えた頂いただけで使い方は自分で調べました。写真によっては中々綺麗に消えなかったりするので、まだ使いこなせてはいません。練習が必要ですね。パープルフリンジ、カラーフリンジの軽減は細かい所ですが、しっかり処理をすると写真がさらに綺麗になるので、細かい所まで気を付けていきたいです。

それではまた、次の記事でお会いしましょう。

View Prev 一覧へ戻る View Next

関連記事

KOMARI Member

Category