スタッフブログ・デザイン

商品をより良く伝える為に意識する写真の現像・レタッチ

写真は商品のブランドイメージを伝える役割の大部分を担っています。写真を疎かにしてしまうと、どんなにいい商品でも魅力が伝わりません。
特に実際に見る事が出来ないネットでの販売の場合は、その写真次第で売れ行きが左右されると言ってもいいでしょう。

弊社では、雛人形や五月人形、鯉のぼりなどの節句商品を開発し、preferという自社サイトを立ち上げて販売も同時に行っております。
ですので、撮影からデザインまで全て社内で完結する流れで仕事を進めています。
その為、商品ページやサイト制作が頻繁にあり、写真の現像やレタッチをする機会がかなり多いです。
また、RAWで撮影しているので、Adobe Lightroom Classicを使用して作業を行っています。

今回は商品写真の現像・レタッチする際にどんな箇所を意識しているのかをご紹介いたします。また、こちらの記事では商品の写真に絞ってますが、人物でも風景でも応用できるので参考にしてみてください。

写真をまず何に使用するのかを考える

商品の写真をどのように使用するかで現像やレタッチも変わってきます。
商品の見た目を正しく伝えたい場合は、できるだけ実際に見た色味に近づけるように意識したほうが良いでしょう。お客様から実際に届いた商品と色味が違うと言われかねません。
ですが、商品のブランドイメージを伝えたい場合は、必ずしも実際の見た目に近づけなくても、伝えたい雰囲気が写真で表現できていればいいと思います。
こうして分けて考えておくことで、この商品の魅力をどう伝えたいのかを明確にしやすくなります。現像・レタッチをする前に1度考えてから始めてみましょう。

全体を整えてからはじめる

どのように写真を現像・レタッチしたいのか構想があると思います。ですが、まずその構想は一旦置いておいて、全体の明るさや色味を整えることから始めましょう。いきなり細部から調整しようとすると、全体のバランスを取るのにいろんな調整の場所を触ってしまい、時間を費やすことになります。

そこで、最初に設定の基本となる値を決めた軸を作り、その軸から変えたい箇所を意識しながら作業を進めていくことで、途中迷った場合も最初に決めた軸に戻って調整を行う事が出来ます。

綺麗に見せる事の大切さ

適当に撮影して適当に現像やレタッチしても商品の魅力は当たり前ですが伝わりません。
特に楽天やamazonのようなネット販売だと競合となる商品の写真がたくさんサムネイルで並んでいます。そこで綺麗に整っている写真と雑な写真を見た時に、自然と綺麗な写真の商品ページの方を開くと思います。
さらに、商品ページ内でも見た目のいいものに目を惹かれるでしょう。細部まで意識をしながら現像・レタッチをすることで、商品の魅力をしっかりと伝える事ができます。

綺麗に見せる為にできる現像・レタッチのポイントはいくつかあります。

  1. 水平垂直を意識する
    商品が傾いてると不自然に見えてしまい、見栄えが良くありません。例えば、壁に掛けてある時計が傾いていたら真っ直ぐになるように直しますよね。写真も同じく、撮影する時点でも水平垂直を気を付けるのは当たり前ですが、現像するときも意識することが大切です。

  2. 明るく調整する
    明るく調整と言っても、ただ明るさを上げればいいという話しではありません。適切に本来の商品の見た目を再現するということです。撮影する環境下で左右されやすいため、特に調整が大変な箇所だと思います。ただ、現像の調整にも限度はあるので、暗い場所では撮影しない、照明を用意するなど撮影の環境に気を付けるのも大事です。

  3. 必要のないものは消す
    撮影の時には気づかなかったホコリの付着や画面上に余分なものが写り込んでいたりします。商品の見た目に関わるようなところはよく注意して取り除くようにしましょう。

商品の質感を意識する

質感を意識することで印象も随分変わってきます。

弊社の商品で説明しますと、雛人形と五月人形では意識している箇所が違ってきます。
雛人形は柔らかさを意識し、五月人形はクールなかっこいいイメージを意識します。そのイメージを質感に落とし込むようにしています。
こちらは使用するソフトによっては、輪郭を和らかく調整したり、逆にシャープに調整したりと細かく調整することが可能です。もし使用するソフトでそのような機能がある場合は、使用してみるとさらにこだわりを追求できます。

まとめ

今回は簡単に商品写真の現像・レタッチを行う際に意識したい箇所を説明していきました。商品ページの作成を行う方は参考にしながら制作してみてください。
次回以降はAdobe Lightroom Classicを使用して、さらに詳しく各調整の方法を解説できたらと思います。

View Prev 一覧へ戻る View Next

関連記事

KOMARI Member

Category