皆さんこんにちは、デザイナーの宮脇です。
最近、家の洗濯機が壊れてしまって大変でした。脱水できてない服って凄く重たいんですね。干せそうな服は干し、どうしようもないものはコインランドリーで対処しました。近くにコインランドリーがあってよかったなと思います。保証期限が切れていたので、せっかくだから新しいのを買いました。音が大分静かになったので、マンション暮らしには助かります。
さて本日はIllustratorの機能、スウォッチを使ってパターンを作っていこうと思います。この機能を使えば、和柄など使いたいときに簡単に作れるのでお勧めです。また、仕組みが分かればオリジナルのパターン柄も作れます。
この記事の内容
初心者編:ドット柄を作ってみる
そもそもパターン柄を作ったことがないという方は、ドット柄を作ってみましょう。
まず初めに丸を作ります。色はお好みで大丈夫ですが、大きさはある程度大きくしないとスウォッチに入らないかもしれません。サイズは後からでも調整できますので、とりあえずの大きさで作って下さい。丸をクリック長押しで掴み、スウォッチパネルにドラッグ&ドロップします。追加されたアイコンをダブルクリックしてパターンオプションを開きます。パターンオプションはウィンドウの中にもありますので、そちらからでも開けます。
開いたら、タイルの種類をレンガ(横)にし、幅や高さを調整していきます。私は丸を50px×50pxで作りましたので、幅、高さを2倍の100pxにしています。ドットですので、幅と高さの空間は同じ大きさにしたほうがきれいだと思います。また、丸の大きさもこの画面で調整できます。全体の調整ができたら左上の完了を押します。
後は、先ほど作ったパターンスウォッチを、オブジェクトの塗りに適用すれば完成です。
中級者編:七宝柄(和柄)を作ってみる
ドット柄が作れたら、今度は和柄に挑戦してみましょう。今回は七宝柄をご紹介します。七宝柄は塗りと線の2パターンあるので、今回は両方紹介します。
塗り七宝柄
お好みの色、サイズの正方形を作ります。正方形なのは後の作業が簡単になるからです。
次に先ほど作った正方形を選択し、角のマークを内側へドラックし丸にします。
丸をコピーし、前面へペーストします。前面の丸の中央をAlt
を押しながらクリックすると、丸角から切り替わり、ダイヤのような形になります。正方形で丸を作ったのはこの為です。画像では赤色のオブジェクトですが、分かりやすくするためなので、色は変えなくて大丈夫です。両方のオブジェクトを選択し、パスファインダーで「前面オブジェクトで型抜き」をします。
出来たオブジェクトをスウォッチに追加します。追加したパターンを塗りに適用して完成です。
線だけの七宝柄
線だけに色が入った丸を作ります。色、大きさは自由です。丸のオブジェクトをスウォッチに追加します。線が細すぎると追加できないかもしれないので注意してください。
追加されたアイコンをダブルクリックしてパターンオプションを開きます。タイルの種類をレンガ(横)にし、高さをオブジェクトサイズの半分のサイズにします。数値部分に「/2」と入力すれば、割り算をしてくれてぴったりのサイズになると思います。
後はオブジェクトの塗りに適用すれば完成です。
上級者編:オリジナルのパターン柄を作ってみる
パターンの作り方が分かったら、自分好みの柄を作ってみましょう。思い通りのパターンになるまで試行錯誤して、色々試してみれば作れると思います。ですが、柄を複雑にしすぎたり、パーツが多かったりするとデータが重くなってしまいスムーズに作業が出来なくなるかもしれませんのでご注意ください。
私は桜柄のパターンを作ってみました。使っているパーツは桜のオブジェクトと七宝柄の2種類だけです。大きさと角度、色を変えて配置しています。
パターンの設定はこんな感じです。空間がある方が可愛いかなと思ったので、わざとこの配置にしています。
パターンオプションでも柄の大きさを調整できますが、拡大・縮小ツールでも調整できます。拡大・縮小ツールはS
キーを押すか、上にあるオブジェクトの変形にあると思います。画像のようなウィンドウが出たら、オブジェクトの変形のチェックを外し、パターンの変形にチェックを付ければ調整できますので、パターンオプションでの調整が難しいと感じた方は試してみてください。
意外と使うパターンスウォッチ
今回なぜこの機能を紹介したかというと、私が学生の時に上手くいかなくて苦戦したからです。上手くいかなかった原因は未だに分かっていませんが、学生の時より仕組みを理解した今は、失敗せずにパターン柄を作れるようになったと思います。やはり何となくでも、仕組みを知っておくのは大切ですね。また和風のデザインをする場合もよく使うなと感じたので、紹介しました。今回紹介した七宝柄以外にも、簡単に作れる和柄は沢山ありますので、使う機会が多い方やパターン柄つくりの勉強をしたい方は、検索して作ってみたらいかがでしょうか。
それではまた、次の記事でお会いしましょう。