緊急事態宣言発令下での社内インフラ環境

オフィス

インフラエンジニアのキリヤマです。

5月16日から31日までの期間で岡山県に発令された緊急事態宣言が、6月20日まで延長されました。
弊社でも、5月16日から基本対処方針に基づいて緊急対応を実施していましたが、従業員の健康と安全を優先に、新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大の防止に最大限務めるよう、緊急対応を6月20日まで継続することになりました。

今回は弊社で行っている緊急対応について、社内インフラ環境の視点でお話しようと思います。

リモートワークの対応

世間の多くの会社でも緊急対応の一環でリモートワークや休暇の取得、就業時間の短縮などが行われていると思います。弊社でも出社する従業員の 7割削減を目標に休暇の取得や時短、リモートワークをできる限り行っています。

リモートワークが可能なメンバーは各自の自宅から VPN 接続で社内ネットワークにアクセスします。以下の図のように、会社のネットワークへ OpenVPN GUI (Windows)Tunnelblick (Mac) などの OpenVPN クライアントを使って会社の固定 IP アドレスへ特定のポートでアクセスすると、ルータ(YAMAHA RTX830)から NAT 変換で Synology DS1817+ へ転送され、Active Directory 認証を経て、OpenVPN Server へ接続する構成になっています。

VPN 接続ができれば、社内 LAN でアクセスするのと同じようにファイルサーバへアクセスしたり、Git リポジトリへアクセスしたりできるようになります。
Synology のパッケージには今回の VPN Server の他にもこういった便利なソフトウェアなどがいくつもあり、接続の際に使われている Active Directory や DNS サーバも Synology のパッケージです。
Synology DS1817+ は、ファイルサーバとしてだけでなく社内のインフラ環境の中心としても大活躍しています。

Web 会議を快適に

従業員間のやりとりを Google Meet などで行うことが増えました。また、緊急事態宣言以前から社外の方との打ち合わせや商談も Web 会議で行うことが増えていたので、社内向けだけでなく、社外向けに対しても快適な環境にするため、会議室に Logicool MEETUP を導入しました。

Web 会議を行う際、相手の話しがちゃんと聞こえるか、こちらの話が相手にきれいに届いているかが重要なポイントだと思っています。映像もきれいなことに越したことはありませんが、とにかくお互いの音声をきちんと届かせる必要があります。
特に、複数人で会議を行うような場合、ノート PC の内蔵マイク等では音声が拾いきれなかったり、スピーカーも音量が十分で聞き取りやすくなければ、お互いの発言を何度も聞き直すことになってしまいます。

Logicool MEETUP は、カメラ、マイク、スピーカーが一体型となった製品で、Web会議で使用するソフトウェア (Google Meet や Zoom、Skype など) に関係なく利用することができます。
指向性のあるマイクが複数搭載されており、ノイズリダクション機能なども充実しています。スピーカーの音量・音質も十分で、快適に Web 会議を行うための要素が沢山詰め込まれています。

現在の問題

リモートワークやWeb会議は滞りなくできていると言いたいところではありますが、現時点では……

  • VPN 接続時に社内のファイルサーバへのアクセスが遅くなることがある
  • Web会議で会議室からの音が反響して聞こえる(Logicool MEETUP 経由の音声)

というような問題を抱えています。
社内環境へのアクセスの遅延は、インターネット回線が時間帯によっては顕著に速度低下が見られるので、回線事業者やプロバイダの変更、回線の増強などを考えていきたいところです。
会議室の音の反響は、もともと音が響きやすい部屋のため、天井や壁面に吸音材を貼るなどの対策を行う予定です。

今後の対応

今後もできる限りの緊急対応を行い、お客様、従業員ならびに、弊社に関わって頂くみなさまの安全と健康のために感染症防止対策を進めて行きたいと思います。